体験会当日はやはり朝から緊張します。前日までにしっかり準備をしておくことで、緊張もすこし抑えることができるでしょう。
また主催者であるあなたがあまりにも緊張していると、その空気は参加者の方に伝わってしまいます。いつも通りのあなたで、すこしいつもより笑顔をプラスして、あなたらしく楽しむことを意識してリラックスしましょう。
体験会当日の流れ
緊張すると、いざこれからなにをしたらいいのかわからなくなる方が多くいらっしゃいます。それはしかたありません。
そうなって戸惑わないように、当日の流れはある程度決めてメモしたものを手元においておくと焦らずにすみます。
例えば、当日の流れはこのように設定するとよいでしょう。
- 会場の準備を終える
- 必要なものをテーブルの上に並べる(スムージー試飲会の場合は「スムージーを作る」、チーズ試食会の場合は「チーズの状態を考えて○時間前にプラトーを作る」など)
- 会場の最終確認をする
- 参加者の方の出迎え(○時○分)
- 最初の挨拶と自己紹介、体験会の趣旨説明
- 参加者同士が初対面の場合は、自己紹介と参加の目的を簡単に話してもらう。
- 体験会スタート
- 途中休憩(○分程度)
- 最後に感想を話す時間をつくる
- 終わりの挨拶
- 完全解散目安時間(○時○分)
- 後片付け終了時間(会場が自宅以外の場合)
準備の段階から解散、片付けまで、ある程度目安の時間を決めて細か目に設定してみると、内容をどれくらい盛り込むのが適切か、また感想をもらうためにはどれくらいのタイミングまでに終わりに向けて話をまとめるかなど、全体の流れが見えてきます。
これを事前に決め手おくことで、主催するあなたにとっても参加者にとってもしまりのある有意義な体験会となります。
体験会当日のポイント
①スケジュールに縛られすぎず、臨機応変に対応する
予定通りにいかないのが人の集まる場所というものです。ある程度細かく時間も設定しますが、そのスケジュールに縛られすぎないようにすることも大切なポイントです。
とくに身近な人が参加している体験会の場合は、完璧にスケジュールをこなすことよりも、その場で起こった1つ1つの事象やその場の雰囲気を、参加者もあなたも共有して楽しめることも、とても大切なことです。
スケジュール通りに進まないことにイライラする必要も、必要以上に反省する必要もありません。あくまで臨機応変に、ということを頭に置いておきましょう。
②参加者の方の雰囲気を見ながら、会話のキャッチボールを意識する
本格的な指導をする教室では、教える内容やカリキュラム、理論をしっかりと伝えることも大切ですが、体験会では「教える」よりも「楽しんでもらう」ことを優先したほうが、結果的に参加者の満足度が高くなる傾向にあります。
そのため、実際に内容やスケジュールを決めていても、当日の参加者の様子を見ながら内容を多少変更してもよいでしょう。楽しんでもらえているようならその時間を少しのばしたり、もっと知りたい様子なら質問の時間を長めに取ることもできます。
③ちょっとしたトラブルでも動じない
予定通りに行かないことを想定しておく事と同じくらい、不測の事態は起こるという心構えをして、ある程度想定しておく事も大切です。
例えば、
- 包丁を使用する場合に怪我をする人が出る
- 食器が割れる
- 用意していた食材が足りなくなる
- 参加者の苦手な食材がある
- 想定していたよりも作業の進み方が遅い
- 想定していた反応と全く異なる反応をする人がいる
- 自分も知らないような内容の質問をされる
など、これ以外にも本当に予想も付かない事態も起こるものです。そうした時にも、焦らず笑顔で対応できるようになれば、あなたはもう立派なプロフェッショナルです。
ある程度想定して準備をしておくことで、落ち着いた対応もしやすくなり、あなたの評価もぐんと上がります。
- 怪我する人がいたときのために、救急セットや絆創膏を用意する。
- 食器が割れてもいいように余分に持っていく。割れ物袋を用意する。
- 食材は多めに持っていく。
- 苦手な食材を抜いても作れるレシピも考えておく。参加者に事前にアレルギーや苦手な物を確認する。
- 作業の進みが遅い人がいる場合のために余裕をもって時間をとる。作業が早い人が待っている時間にできるものをプラスで用意しておく。
- 想定外の反応のときは、会話のキャッチボールをしてその理由を尋ねてみる
- あらかじめ質問されそうな内容は回答を用意しておく。分からない質問は知ったかぶりせず、「間違った内容を教えてしまうと行けないから後日しっかりと確認して回答する」旨をつたえ、メッセージなどで回答する。
これらの準備は、1つとして無駄になることはありません。たとえその時は使わなかったとしても、その心構えや準備ができる先生に習いたいと、あなた自身も思われるでしょう。
そのひとつひとつの積み重ねが、あなたのスキルアップに繋がります。

